近年の厳しい経済環境もあって、各公共事業は量、質ともに見直され真に優先度の高い、しかも効率的で社会的自然的負荷の少ない実施が求められております。
特に都市部におけるインフラ整備は、都市の成長度が増すほど地下埋設物の輻輳の中、歩行、車両通行の安全確保などをはじめとする住民生活保護の観点から、作業時間と作業スペースが厳しく規制されております。
こうした条件から都市部における推進工法の採用が増えております。 工事にあたっては、事前に示される施工条件明示書により各種協議を経て、施工計画書を作成し実施することとなりますが、示された条件と異なり予想を超える地質や地下埋設物との遭遇により、工事の中断や施工を確保するための大幅な工法変更の事例が数多く報告されております。
当マイクロサンプリング調査研究会では、こうした設計・施工の両面にわたりトラブルの大きな要因につながる
- “直接採取による玉石・礫径の詳細調査”
- “地下埋設物の試掘調査”
- “各種工事による地下埋設物への影響度調査(変位調査)“
の3調査について、いずれも非開削により費用の軽減を達成し、しかも埋設物に損傷を与えない安全でコンパクトな設備の調査方法を確立いたしました。
それぞれの調査名と調査内容は、
- ・テクノ・コブルサーベィ
(礫・玉石直接採取による詳細調査) - ・テクノ・ウォーターホールズ
(地下埋設物の試掘調査)*特許出願中 - ・テクノ・メジャリング
(地下埋設物変位調査-FM式沈下測定棒の設置) *特許取得済
となっており、現在、全国ネットでの展開を図っております。
これらの調査方法により、不確定要素が予め排除出来、目的の工事の設計・施工両面にわたって経済性、安全性、施工性が確保され、必ずや、トラブルのない工事達成に寄与できるものと確信しております。
なお、ここにマイクロサンプリング調査研究会のHPならびに標準積算技術資料を公開・発行するにあたり、関係各位に広くご検討いただき、一層のご指導を賜りますれば幸いに存じます。
マイクロサンプリング調査会
理事 石橋 信利
元(社)日本下水道管渠推進技術協会常務理事
理事 石橋 信利
元(社)日本下水道管渠推進技術協会常務理事